「イケおじ」とは、イケメンおじさんやイケてるおじさんを略した言葉で、いつまでも若々しく女性から恋愛対象とされる男性のことらしい。
何?またあのピザ屋のオジサンの話なの?
ちがうちがう、あのオジサンはイケおじとはかけ離れてたよ。
(てゆかピザ屋じゃねーわ。)
ピザ屋のオジサンの話が気になった方はこちら↓↓↓(ピザ屋ではない)
感染症を患い自宅療養となった際、後半あまりにも退屈になって電子書籍で漫画を読みあさっていた。
信じられない。「少女漫画」「純愛」をうたっておきながら、かなり際どい濡れ場があるのだ。
こ、これは・・・少女が見てもいいのかい?
もう、アレ三昧である。
「少女漫画」を読みながらチョット興奮する初老。
その中でも私を最も熱くさせたのは「イケおじ」であった。
枯れてると見せかけて、可愛かったり情欲的であったりするイケおじ。
さらにテクニックもあるという設定だ。テクニックとはこの場合、体の関係のことである。
スマートな立ち振る舞いと相反してチョット枯れていて、若いムスメ相手に不器用で可愛いところを見せるが、実は脱いだら凄いんです。というセクシー設定が最もグッとくるポイントだと私は思っている。
そしてイケおじは「若い頃はさぞかし美男子だったでしょうね」という見た目でなければならない。
ハゲていたり太っているオジサンは、残念ながらイケおじにはなれない。
漫画のイケおじは、総じて髪はサラサラフサフサで、高身長でイイカラダをしているのである。
そうでないオジサンには残念ながらイケおじの資格は与えられないのだ。
重要なポイントは他にもある。
イケおじは「クズ」であってはならない。また、社会的にある程度の地位がなければ説得力がないだろう。
女たらしも駄目だ。イケおじは見た目も中身もチャラチャラしていてはいけない。清潔感が大事なのだ。
イケおじの説明は、簡単に言うとそんなところである。
さて、簡単に言ったのにこの始末。
こんな人おる?
少なくとも私の周りにはいない。地方だからだろうか。都会にはいるんですか?
私がこれまで見てきたオジサンたちは「隙あらば触るおじ」「あわよくばヤルおじ」というジャンルだった。
先日も仕事の打ち合わせでそういうジャンルに手を握られたばかりだ。
それと漫画を読んでいて驚いたのが、40代前半でイケおじにされていたことだった。
よ、40代前半ってまだこんなに枯れてねーわ!!
描いてる作家さんが若いんだね。
思えば私は若い時からオジサンが好きだった。
しかし自分が初老となった今、自分から見たイケおじは、もうオジサンではない。おじいちゃんだ。「イケおじい」である。
あーでも。「イケおじい」とお茶とかしたいな。イケおじはまだギラギラしてるからダメだ。私には家族がいるのだ。そんなセクシーを振り撒かれて、うっかりしたことになっては大変である。
しかし。心配無用。なぜならイケおじもイケおじいもここにはいない。
いないのである。やはり漫画は幻想なのだろうか。
イケおじが見たい。イケおじいでもいい。会ってみたい。萌えたい。あの涼しい目元。
ちなみに自分をイケおじと思ってるようでは失格なので、気を付けていただきたい。
ギラギラと、金はあるんだ女を囲ってやろうなんていう精神の者はイケおじとは言わない。
イケおじはあくまでも自然体でなければならない。若いムスメ相手に自分に自信が持てないところがこう、むず痒くて良いのである。
でもちゃんと、脱いだら凄くなければならない。イケおじは大変なのだ。
そこまで枯れていてはお話にならないのである。
しかしそこが凄いかどうかは私には確かめる術もない。
「ひょっとしてあなたはEDではないですか?」などと尋ねることはできない。
なぜなら、イケおじはそんなことでは怒らない、ただ、傷付くのである。
静かに、そっと傷付くイケおじ。
それもまた萌えポイントと言えるが、しかしいくらイケおじでも、そんなデリケートな部分を私のような者に晒すいわれもないだろう。
そこに関しては想像の域、いや、妄想の域である。よいオカズといったところだろうか。
しかしどこにいるんだろう、イケおじ。
あぁ、憧れのイケおじ・・・!!
わかった、決めた。アオヤマ、イケおじ探しの旅に出ます。
!!!!!
(ここにあげたイケおじの定義は、あくまでもアオヤマの好みです。)