エッセイ 魔法使い

アオヤマ

これを読んでもアナタの役には立たないでしょうが、
色んな人間がいることを知ることが出来ます。

通りすがりのいぬ

愚痴だよね?

知り合いのスピリチュアル好きの人が「スマホを良い連絡しか来ないように出来る人がいるから頼んであげる。」と、魔法のようなことを言い出したので「?!」と思う。

何やら私のスマホの写真を撮って誰かにその画像を送っていた。

私は困惑しており、目を丸くしてその作業を見守ることしか出来なかった。

分からない・・・。これもスピリチュアルなのだろうか。

それは、何という分野ですか?」などとは聞けない雰囲気だ。

程なくしてその私のスマホに、身内が亡くなったという連絡が入った。突然のことだった。

そりゃそうだろう。良い連絡しか来ないスマホなんてあり得ない。

というかそれでは役に立たない。どういう意味なんだ一体。

よりにもよって、わりとすぐ、人生において何本かの指に入るだろう悪い知らせが来たのだ。

私はこの知らせによって泣き崩れ、落ち込み、しばらく抑うつ状態となった。

自律神経は大いに乱れ、食欲もなく睡眠も取れなくなった。

そして私は密かにこのスマホの件に腹を立てた。しかし誰にも言えなかった。

ちょっと面白いからである。

身内の不幸をネタにするのもどうかと思ったのだ。知り合いには、さすがに引かれるのではないか。

なのでここで吐き出すことにした。

あれをやった本人はこの悪い連絡のことを知ってどう思っただろう。

その時にはすでに、私のスマホに魔法をかけたことなんて忘れていたのだろうか。

その人はさらに、「ブレーカーの写真を送ると、家の中の電磁波を良いエネルギーに変えてもらえるよ。」と言っていた。

もう何が何だか分からない。

おかげさまですっかり元気です。

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