エッセイ 半目の白目

アオヤマ

はいはい、ごめんなさいね、変態が通りますよ。

通りすがりのいぬ

ちょっとだけよ。

昔私の女友達が、SM大好きオジサンと関係を持ったことがある。

ちなみに犯罪ではないし、単なる性癖の問題であってやましくもないのでご安心いただきたい。

オジサンはS。友達もS。

本来S同士ではプレイにならないところだが、友達はオジサンに花を持たせてMとしてチャレンジした。

このオジサンはドSを気取っているが、実は優しい男なのだ。

変態プレイについての詳しい描画は割愛するが、SはMの恥ずかしい姿をM本人に鏡で見せようとするらしい。

しかし友達は真のMではない。女優に徹しているが、実は頭の中は冷静であった。

その時の、鏡に映ったオジサンの表情を友達はこう言った。

恍惚としていたというか、半目の白目だった。

半目の白目・・・?

笑えるエッセイ 爆笑エッセイ 面白いエッセイ SM

それは・・・正解なんだろうか、と不思議な気持ちになる。

そんな顔ではSとして成立していないのではないか。

どちらかというとそれはMの表情であり、アホっぽくはないか?

Sはキリッとしているとばっかり思っていた。

わけが分からないが、想像して腹が痛いくらい笑ってしまった。

すると友達がオジサンの顔真似をして見せたのだ。

友達の顔はこうだった。

まさかの逆!!

私の腹は、もうよじれていた。

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